11/3
 今年最後のツーリングとして、しまなみ海道も開通したことやし、四国のあの先っぽ行ってみよかということで、前回の後輩二人と先輩で出発した。ちなみに、前に同期からバイクを借りていた同い年の後輩は、あれから中古のCBR250を買ったので自車で参加し、年式が1年違うCBR250が2台に400、リッターという変な組み合わせとなった。
 今回は1泊2日で往復するという強行日程を組んだが、しまなみ海道は通るだけやし、佐田岬もそれほど遠くないのでなんとかなるやろう。
 朝9時に山陽道権現湖P.A.に集合し、そのまま高速で福山まで一気に走るのだが、途中で休憩した時、新しく買ったほうのCBR250のアイドルがやけに高くて、3000回転もあった。怪しいバイク買うたんちゃうんかと思っていたら、下りる手前のトンネル辺りでいなくなった。どこいったんやと思いつつも、下りるI.C.は知ってるはずなので、福山西I.C.で下りて待っていると、5分遅れでやってきた。何があったんと聞いてみると、どうやらガス欠したらしい。アイドルで3000も回ってたら、そら燃費悪いわなと言うと、下の後輩が調整しましょかといって回転数を調整した。同じCBRなので簡単に調整し、走ってみると別になんとも無い。バイク屋は何を考えて3000回転なんかにしたんやろ。
 福山西I.C.を下りて国道2号線に入り、とりあえず給油した。ここから2号線を走っていくのだが、先輩の要望で昼飯は尾道ラーメンと決まっている。ラーメン屋を探して走っていると、しまなみ海道の入口がだんだんと近づいてきた。このままでは昼飯なしで突入してしまうと、いつ飯にありつけるか分からない。ヤバイと思いつつ走っていると、西瀬戸尾道I.C.手前でラーメン屋を発見。有無を言わさず入った。このラーメン屋は萬来軒といって尾道ラーメンらしいラーメン屋ではなかったが、地元では有名なのか、行列ができそうなぐらい客が入っていた。実際シンプルながら味はとてもよく、切羽詰って入った割にはいい店だった。
 おなかかも落ち着き、ゆったりとした気分で国道2号線からしまなみ海道に入った。この道は瀬戸内の島々の生活道路の側面もあるため、有料の高速道路と無料の一般道が併走している。高速はまだ全通してなくて、部分部分で島の一般道を走っているが、わざわざ高速を走らなくても、空いているならば一般道のほうが風景を楽しめそうだ。島々には段々畑などの田舎情緒豊かな景色がたくさんあって、レンタサイクルもあるそうだから、一度自転車で来てみたい。
 全部で40km以上あるしまなみ海道を渡り終え、松山に着いたのは4時半を過ぎていた。今日の宿は内子なのでそんなに遠くはないが、11月になると日が沈む時間がかなり早くなっているので先を急がなければ。幸い松山道が大洲まで延伸されたので、高速でかっ飛ばして行くことにした。
 泊まったハイプラザ内子は内装も綺麗で風呂も広く、おまけにトロン温泉でサウナや露天風呂が付いていた。ご飯も結構うまかった上に宿泊費がとても安く、この宿は今までの中で一番当たりかもしれない。船員保険組合が運営していて、全国に10数ヶ所あるらしいので、今度行く時はチェックしておかなければ。
走行距離 363.68km

11/4
 朝、宿代の安さに感動しながら出発し、国道56号線で佐田岬半島の根元にある大洲に向かう。大洲で一度休憩を入れ、いよいよあの気になる先端へと向かった。
 大洲から佐田岬に近い三崎港までは国道197号線が通っている。この道はリアス式海岸の半島を走っているので、当然アップダウンが結構ある。時には右に、時には左に見える海を眺めながら、適度なコーナーとアップダウンを楽しむと、これがツーリング醍醐味だと言えるぐらい気持ちがいい。途中の道の駅瀬戸町農業公園にも、風の強い岬らしく風力発電の風車があって、岬に来たなと思えるような情緒があって良いが、羽の直径が2、30mあるような半端じゃない大きさで、しかも結構な速さで回ってるもんだから、思わず取れるんちゃうかと思ってしまった。
 岬の先端に近い三崎港からは、県道が突端まで続いている。この道は結構狭い上に悪路で、しかも途中に工事中の区間もあったりしてあまり良くなかったが、それでも先輩は結構攻めてたし、なぜかツーリングにツナギを着て来ていた下の後輩は、膝をズリズリいわせてたらしい。でも今回は長野のときのような長い距離ではなかったし、高速も多いので、ツナギが活躍したのはここだけだった。
 県道の終点には駐車場があり、ツーリングのチームが他に2つほど来ていた。ここから先端の灯台までは徒歩で行くらしい。遊歩道の入口で、海産物を売っている人を何人か見かけたが、結構観光地として訪れる人も結構多いんやろう。遊歩道は最初はなだらかだったが、段々と急な下り坂になり、いったん海際のくびれた場所に出た。この海際にはキャンプ場があるが、駐車場から結構あるので荷物を運ぶのは大変そう。しかも、今日だけかも知れないが、結構波が高いので、夜なんかは波の音でよく眠れないような気がする。まあ、キャンプに来ることはないやろうからいいんやけど。
 キャンプ場のあるくびれた場所から少し登ると、ようやく灯台に着く。駐車場からだいたい20分ぐらいか。灯台からは、遠く九州佐賀関の山々や水平線が見える。雨男の先輩マジックは出ず、天気が良くてよかった。初夏か秋口なら、季節感も抜群でもっと気持ちいいかもしれない。
 灯台の近くには、旧日本軍の哨戒用の塹壕や弾薬庫のようなものがあり、24時間365日人間が詰めていたことが思い浮かぶ。そういう意味では自分らの仕事と変わらないが、こんなところでは夏は暑いし冬は寒いやろう。周りに誰もいないのなら、嵐にでもなった日には不安になるやろね。
 再び結構距離のある遊歩道を歩いて帰ると、さっきよりも駐車台数が増えていた。今日は天気もいいし、海の近くに来ても寒くないやろう。
 時計を見てみると2時前。いつものように、ちょっと時間が押し気味だ。だが半島は一本道なのでひたすら帰るしかない。風車のある道の駅で遅い昼食を済ませ、一通り土産を買って再び出発するころには、陽に夕方近くの雰囲気が漂い始めていた。大洲まではひたすら国道を走り、大洲からは時間が無いので松山道に乗る。松山近くの伊予灘S.A.で休憩を入れると、ちょうど昨日松山にいた時間だった。昨日は朝から夕方の今の時間までかかって松山に着いたのに、これから同じ距離を帰らんとあかんわけや。おかしな話や。
 あんまり休憩してる時間も無いので、少し体を休めるとすぐに出発し、120km/h超の巡航速度で飛ばした。が、徳島道に入る前に陽が沈み、刻々と寒さが体に滲みてくるようになってしまったので、早く帰りたいと思いつつも暖を取るために休憩を多く取りながら大鳴門橋明石海峡大橋と渡って帰った。当然高速では、先輩がキレてスパートすることは恒例行事のように行われた。
走行距離 498.08km
合計 2日間 861.76km

No.16
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